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歌川国芳立体招き猫


 歌川国芳は江戸時代末期の浮世絵師で、猫好きとして知られ「鼠除けの猫」や「東海道五十三次」をもじった「猫飼好五十三疋」など多くの作品を残しています。国芳の活躍した時代と、今戸焼の丸〆猫が出来た時期とは重なっています。猫好きの国芳は、評判の丸〆猫のこともきっと知っていたはずだと思います。同時代の広重は丸〆猫を作品に登場させていますが、残念ながら国芳の作品には見当たりません。もし国芳が招き猫を作ったら、どんな風だっただろうか・・・・猫ファン、国芳ファンならずともおおいに興味を惹かれる謎ではないでしうょか。
 この招き猫は、招き猫誕生の謎を読み解く本「招き猫の宮」の表紙用にと、国芳の浮世絵「猫あそび」から立体化した貴重な作品です。細身で猫背、三毛、赤い縮緬の首玉と江戸時代の日本猫の特徴がよく出ています。
(制作:株式会社中外陶園)

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