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松本健宏個展「銭湯と猫」
2004年2004/9/12までギャラリー猫町で開催

▼松本健宏個展「銭湯と猫」の出展作品の一部」

 「猫は自分では飼っていません。でもモチーフとして強く惹かれます。すがたかたちもそうですが、猫の習性というか存在に。仕事の帰り、深夜の先斗町を歩いていると、そこはもう猫の領分なんです。路地の真ん中で振り向いた猫は『ここは自分たちの世界だ』と言わんばかりの顔をしている」 京都在住の松本健宏さんは週刊文春の表紙を飾った「お座り招き猫」で知られる造形作家。
 先斗町の老舗のジャズバー店長でもある松本さんが目撃した、ある夜の風景がこんなコラージュ作品になった。妖しい灯の洩れる路地に黒いシルエットで徘徊する猫たち、手招きしている芸妓もよくよく見れば猫の顔。ふと視線を上げれば、漆黒の夜空にまたたくのは見たこともない猫の星座・・・・。京都は、異界につながる猫町なのである。
 松本健宏個展「銭湯と猫」(2004/9/12までギャラリー猫町で開催)では、湯気の中のざわめき、湯上がりの語らい・・・・日本独特の銭湯文化を、猫をモチーフに、タイルを使った立体オブジェや絵画、墨絵などさまざまに表現している。

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