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●五大招福展●

木は火を生み、火は土を生む、
土は金を生み、金は水を生む。
そして、また、水は木を生む。
木・火・土・金・水(五行)は万物の源。
この五行は私たちになくてはならないもの、まさに、私たちの福の源である。


生命形態作家もりわじんが、この五行に福を託し「五大招福猫」展を開催。
「五行観音猫」「土猫神」「水猫太子」「木猫神」「火猫神」「金猫神」の大作を発表。
招き猫をテーマに既成のワクに捕らわれない創作活動を展開している現代アーチストもりわじんの創造力と、瀬戸の伝統あるやきもの技術が融合した新しい招き猫の世界を拓きました。


2000年9月29日〜10月1日  瀬戸市新世紀工芸館

【五行観音猫】
GOGYOU-KANNNONNNEKO(2000)
 人間と等身大の大きさで、FRPという素材で作っております。この大きさは今までで 一番大きい。
 昔、自然や生き物は5つの物質で出来ていたという考え方がありまして、木、火、土、 金(鉱物)、水です。 木は食中毒防止、火は火の用心、土は地震退散、金は金運、水は水害退散とした。

【水猫太子】
MIZUNEKO-TAISI(2000)
 これは水の神様ということで深海で重く誰よりも深く瞑想しているような感じにしま した。そんな姿が、聖徳太子の心情とだぶったので、全体的に聖徳太子の若い頃のよ うな雰囲気を出したつもりです。



【土猫神】
TUTI-NKOGAMI(2000)
 この模様は地層になっています。
 ところどころにいたずら書きのようなものがありますが、太古の化石みたいなものです。
 いわゆる、この土猫神は土そのもので、簡単にいえば地球を示してます。
 その頭からは葉が出て招き猫が出て、花が咲いています。
 地面が豊かであれば、植物も生え、福を招くということです。
 地球が平和であれば、福になるという当り前のことを示しています。
 また、この土猫神の下の段に眠り猫がいます。
 猫は一日の半分近く眠っていてのんびりしているので、眠る子ということで寝子になり猫となったと言われています。
 その平安な猫が寝ながら夢見ているのが、この土猫神で地球の平安なわけです。
 人間のあくせくせわしなく働き地球を滅ぼさんばかりの争いに対する、寝ながらのアンチを訴えているのかも知れません。
【木猫神】
KI-NEKOKAMI(2000)
 これは、数ある作品の中でも、木ということでキリスト神に、ブラジルのキリストの像の雰囲気を醸し出しています。
 周りには、果物などを配置し、棚は箱状のものにし、なんとなくイコンのような感覚を出しました。。


【火猫神】
HI-NEKOGAMI(2000)
  興福寺にあります阿修羅像の怒り悔しさなどの表情よりヒントを得て制作したもので す。壁には火の子という猫が飛び散ってまして、一個一個が火の用心の神になってい ます。
【金猫神】
KINN-NEKOGAMI(2000)
 この作品は一番最初に作った大作『猫神様』の原型に手を加え金箔をはったものです。