もりわじん絵日記 2010. 11
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11月30日 (火)  [3228] 公美堂45

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 公美堂のお客のひとりに年老いた文化功労賞らしき画家がいたが店に顔を出したのを僕は見たことがない。春、桜の花が咲く頃、公美堂に電話が入った。高野さんは電話で「はい」と一言、ほんの数秒の電話、高野さんは電話を置くと店の絵の具棚からバーントアンバーの絵の具を一本取り、僕に出かけて来るから留守番してくれと言って行ってしまった。こんな急ぎの電話って何だろうと思ったら、大先生がバーントアンバー300円そこそこの絵の具一本を持ってこいということらしい。三軒茶屋から成城あたりまで、たった一本の絵の具で大の大人を呼び出すとは、動けない身ならまだしも確かぴんぴんだと言うからまあなんと凄まじい横柄この上ないジジィだ。さすが天然記念物。


11月29日 (月)  [3227] 薪割り4

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 新しいチェンソーで玉切り再開。切れ味抜群安全装置らしきものもあり使いやすい。だんだんとコツも掴んで、薪割りし易すい玉切りを習得。ああ楽しい。作品作りで忙しいんでしょ? 薪など買えばいい、疲れるんだからバイトにやらせればいいとか言うけど、誰がこんな楽しいことを人にやらせますか? 自分で薪割りしない薪ストーブ持ってるやつは喜びを知らん可哀想なやつだと思う。コーヒータムに心地良さを加えてくれる薪の高さはどんどん高くなっていった。ああ気持ちいい〜〜


11月28日 (日)  [3226] 公美堂44

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 公美堂は画材屋である。画材はもちろん、アーティスト精神を育むような知性や感性の話題や人材もわんさと集まっては霧散したり醸造したり熟成したりする所だ。美術の大学のように大きくないし大勢の人もいない。美術学校、あれはあれで良いアート精神を育みところだろうが、いくらたくさんの友達のメルアドを知っていようと本当によく電話する相手などほんの僅かだ。それと同じで大きけりゃいいってものでもない。公美堂はちょうどいい。


11月27日 (土)  [3225] 薪割り3

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 待ちに待ったチェンソーのカーボンがきた。替えてみたが壊れたままだから親父に黙って捨て、新しくガソリンのチェンソーを買う。これは電気と違ってパワーがある。新品なので切れ味もいい。値段も高い。壊されたら安っぽい電気どころでないから、親父に貸す気は毛頭ない。電気と違って使い方が複雑で年寄りには無理かもと言って諦めさせた。ア〜ハハハ


11月26日 (金)  [3224] 公美堂43

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 まあ、自分はもともと何かを人に教えられて「はいそうですか」と素直に聞くタイプでない。やはり油絵の具の基礎を無視して表面的な絵の具遊びに走り過ぎてしまった。それが泡ボロボロの原因だ。しかし、僕はそんな絵の失敗を繰り返しながら、最終的には絵ではない粘土だけど自分のオリジナリティを見つけた。いわゆる高野さんからは反面教師的に習ったことになる。つまりある意味深いところで公美堂が基礎になっている。植物が花咲かせるための土、高野さんは土の中、やっぱりモグラだ。


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