もりわじん絵日記 2009. 7
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7月31日 (金)  [2738]  赤福十代目

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 見本の作品ができたので赤福オーナーに会いに伊勢に出かける。なんか嬉しいおじいちゃんだ。七福神の布袋さんのような満面の笑みで迎えてくれた。
 僕は気分的に年上の男性というものが好きでない。別に年下の男性が好きなホモではないよ。親父共はうんちくを言うし、若い時の自慢話をする。頑固だし、うざい。付き合いたいまともな年上の男性はいるにはいるが滅多にいない希少価値なのだ。仕事はなるべく親父共に会わないようにしながらやっていたのだが、オーナーは直でしか仕事をしないというので会うハメになった。でもどうにかしてこの面倒を避けたいから、いろいろ考えているうちに子供のように知恵熱が出て後頭部が痺れるようになった。考えはまとまらず、ザバヴァのようになるようになるさ、もしかして面白いかも、食わず嫌いかも、と思いながら会う。そこに、おじいちゃん、子供のような満面の笑み。作品を見せた。すごいことに作品を的確に見抜く。なるほど、タダの金持ちではない。すごい人だと思った。


7月30日 (木)  [2737] ザバヴァ5

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 ザバヴァとの出会いは東京に住んでいた頃だ。17、8年前、画材屋さんの二階の画廊で個展をしている時、彼女は画材屋にやって来た。「個展を見にきた」とぼやーっとしただみ声で言った。妙な空気を醸し出す。なんだろうこのゆったり感は? マザコンである画材屋の高野さんはすぐに「こういう人を奥さんにするといい」と言った。彼女に母的安心感が見えたにちがいない。こんな人間が生まれる土壌は、いったいどこだろう? 


7月29日 (水)  [2736] ザバヴァ4

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 ザバヴァには生死のボーダーはあるんだろうが、そんなあやふやなものよりも心地良いとか楽しいことのほうに気持ちは傾いている。バカボンのパパも作家の赤塚さんも、そういや中島らももそんな感じだな。中島らもは「いいんだぜ」というとんでもない歌うたっている。この言葉もいい言葉だ。ふと思ったんだけど、彼らはみんなアルコールに強い。バッカスの神だね。彼らは酩酊して深い眠りに入るだけで、死は無い。もちろん不安などあるはずがない。


7月28日 (火)  [2735] ザバヴァ3

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 今日から青梅の赤塚不二夫記念館で赤塚キャラと僕の作風の招き猫とのコラボ展示が始まった。バカボンのパパの台詞に「これでいいのだ」というのがある。まさしく不安などみじんもない、あるわけがない。これもグサッと心に突き刺さる言葉だ。ザバヴァを見てるとこの方はバカボンのパパだなぁとつくづく思う。ザバヴァの鼻はパパの鼻と似てるし笑うと鼻毛が飛び出るのだ。


7月27日 (月)  [2734] ザバヴァ2

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 ザバヴァはもう死んでいる。といっても生きてちゃんと働いているが、仏教で言うところの涅槃にいるような気がするのだ。もう死んでしまって、わざわざこの世界に戻って来たような、だから未来に不安など持つ必要がない事を身体で知っている。これといって野心もないし、悔しいこともないし、勝ち負けにこだわる事もない。金持ちで好きなことやって暮らす隠居という身分では毛頭ない。それでも不安などどこ吹く風、ゆったり好きなことやって風のように暮らしている。。


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