もりわじん絵日記 2008. 9
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9月30日 (火)  [2433] 家猫90

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円空はほんとに無邪気だ。
円空は生涯12万点の作品を彫ったと言っている、自称だが。
現存するのは9000点程だ。
ワシも多作タイプだ。
数えてはいないがもう数万点はいっているだろう。
作らなきゃぁいけないと仕事に追われた感じだと、面倒で面倒でしょうがない。
しかし、その感じを超えるような作りたい変なものが頭に浮かぶと一気にどんどん作る。
それがきっかけになって、手からますます変わったものが生まれる。
こうなると楽しくてしょうがない。
しかし、小さいのばかりじゃ情けない。
家猫は、一番の大作になるだろう。



9月29日 (月)  [2432] 家猫89

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今回の作品に猫の頭に北斎の富嶽三十六景の神奈川沖浪裏を立体的に作ったものがある。
けっこう気に入っている。
北斎は、全ての目に見えるものを絵にしようと考えた。
簡略化し、全てのものが円や曲面で表せるとした。
それはいい考えだ。
でもあんまりきれいな曲線は大人で、つまらない。
やはり、無邪気な曲線。
なんか「無邪気」って言葉、やっぱりいいな。
ちなみに今日の絵の椅子はぶち猫イゴコッチの足。
黒いところが太ももで白いところが足の先。



9月28日 (日)  [2431] 家猫88

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猫祭りは大盛況で大変疲れちまっただ。
会う人会う人に家猫を建てる話をしていたら、たまたま旦那が建築家で十数年前に家を建てた知人がいた。
そこで、いろんな問題点を聞いた。
なるほど、けっこう細部まで吟味して設計しているつもりなのだが、やはり建てなきゃ分からん点が多々あるもんだ。
例えば、採光やビューのために大きな窓をつけた。
アルミではいまいち格好わるいからと木で作った。
すると乾燥した時期になると開かなくなった。
雨が降ったら木が膨らんで開かなくなるなら話しは分かるが、反対だとは、分からんもんだ。
それから、押して開ける窓は、場所によって外側のガラスの掃除ができない。
高い所につけた窓も外からの掃除ができない。
足場組んだり人雇うってのもなんだし。
などなど。
問題まだまだあるね。



9月27日 (土)  [2430] 家猫87

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次に考えたのが屋上庭園ならぬトイ庭園。
どうせトイに草が生えるなら、最初から生やせばいいわけだ。
こういう問題の解決には三つある。
「ホトトギス鳴かぬなら…」のあれと同じ。
嫌なら無くす、嫌ならそれを使いこなす。
放っておくっていう手もあるが、今回は使いこなす。
嫌なら無くすってのは西洋の一神教的だね。
やはり大風呂敷の多神教で、自然が神様、使いこなす。
なんとなく土は溜まるわけだし、多少流れるようにしておけばいい花壇になる。
緑化政策にもつながるし、都会でも使えるだろう。
で、ユジ君に聞いてみたら、雪国にトイはないそうだ。
ガハハハ…
では、いつかどこかでやろう。



9月26日 (金)  [2429] 家猫86

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その辺りの家を見ると、トイから雑草がでて花が咲いていたりする。
トイというのはどうも格好わるい。
雪の重みで壊れたり歪んだりしても、直す程問題でもないからと放っておく。
泥も溜まる。
水の流れが悪くなる。
そのうち、そこに雑草の種が飛んできて花が咲くわけだ。
新しいきれいな家が、こんなふうになっていると間が抜けていて笑える。
古い家はトイどころか屋根全体が苔むしていたり草ぼうぼうだったりする。
それはそれで、実に趣きがある。
そこで、考えたのだが、トイを無くす。
その代わりに屋根材をちょいと山なりに高くして、雨を左右に散らす雨散らしなるものを考えた。



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