もりわじん絵日記 2002. 2
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2月28日 (木)  [144] 石膏取り

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2月28日小雨
朝なのにまぶしくない、雨かア。
庭の木々がひさしぶりの雨で濡れて美しい。
白い梅の花が油絵の具のようにくっきりしている。
雨が止みそうなのでデッキに雑巾がけをした。
テーブルの足に額をぶつけ、血が出た。
ついでに漏れているトイの掃除をやった。
ずいぶん泥化した枯れ葉がたまりつまっている。
できるだけやったが、2階は無理なのでやめた。
昼からデッキでこの間の大作の石膏取り。
SS(すばやく 石膏取り)が、カッパを着て、作品の周りをビニールシートで囲み、回転台の上の作品に、水で溶いた石こうをかけてゆく。
ひさしぶりだしこの家に来て初めてなので、ちょいと段取りがわるい。
でも不思議なもので身体は何でも覚えている。
夜までかかった。
大変だが、外でやるととても楽だし楽しい、だって。
その間、ワシは空飛ぶ猫の原型を作る。
まずはハポを掃除機で吸いながらナイフで削る。
掃除機に口をぶつけてしまって、腫れた。
形が決まり、ナワをまき油土をつけてゆく。
油土をたたく時、小指をぶつけてしまい、赤く腫れた。
今日は傷がつく日だな?
これで三ケ所傷めてしまった。
ン〜もう止め。
あとは静かにしてよっと。


2月27日 (水)  [143] エカキスト

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2月27日曇り
昨日は東京に出かけた。
途中電車でBさんにあった。
共通の友人ズン君はどうしてる話をしていたら自殺した友の話になり、そしたら、なんと、Bさんのいとこも最近自殺したらしい。
会社で上と下に挟まれて悩んでたらしい。
僕と同い年だって。
家のデッキ作りのしょうちゃんの友だちもこの間自殺したっていっていた。
相方が病で死んで後追いだって。
なんなんだ!経済や名誉やプライドに疲れて命を捨てて、今頃命ではなく金や名誉やプライドなんかいらないんだと気付いても‥もう遅いって。
絵描きルームに着いた。
大家のばあちゃん喜んでくれた。
90歳も近いばあちゃんが一人暮らしでしっかり生きてんのに、若者はバカもんだね。
長生きしても意味ないなんて人は言うけど、そうでもないぞ。
若者自殺してもそん時派手なショックを受けるがそんなに深い感動はない。
しかしワシ、大家のばあちゃんに会う度、人の侘びしさ寂しさの美しさに感動するもの。
わびさびっていうやつだけど、なかなかすごく心地好い。
麻薬とかSEXなんかは子供のままごと遊びに感じる。
好奇心が欲に負け、探究心が現実の苦しさに負けちゃって、自暴自棄になるんだろうなあ。
部屋で、描きかけの絵を見つめる。
なんかいい感じ。
今までこんな風なタッチに描いて、こんな気持ちになった事はない。
なんか心のもやがひとつとれたみたい。
27日朝から、思いきった感じで絵の具を塗り付ける。
テレピンのにおいで頭がくらくらする。
今日はここまで。
いいもわるいもない。
悪を嫌うとき、そのあなたの心が悪なのです。
醜いを嫌う時、そのあなたの心が醜いのです。


2月25日 (月)  [142] 他言

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2月25日快晴
「わじん、言うな!」
「なんだよ、今度は。誰にも言って欲しくなければ僕にも言わないこったね。メールもFAXでもやめるこったね。僕が言わないなんて、約束できるわけないもん」
……他言してはいけないというプレッシャーは自由ではありません。
他人に重荷を与え不自由にし苦しめる事になる恐れがあります。
他人に自分の意見や思いを預けて、それを制限するのは、甘えというものです。
もし、自分の意見や思いを言うつもりなら、それは世界に広がり伝わるかも知れない可能性を持っているという事を知る事です。
たとえ言う相手が友だちだろうと恋人だろうと夫や妻だろうと。
友だちや恋人や夫や妻であれば、なおの事重荷を与えたくないものです……
「わじん、オレが死んでも女房子供だけには絶対言うな」
「どうせ女の事だろう?死んだら言っても別にいいじゃん」
「ダメだよ」
「何でだよ?オマエいないんだよ」
「それ知ったら、あいつら(女房子供)オレの墓参りしなくなるもの」
ハハハハ、おもしろい。
「どうせ、わじん、言っちゃうもんな」
「ガハハハ、言っちゃう、言っちゃう、バンバン輪をつけて言っちゃう」
僕の目・耳に入ったものは、所有できるものではなく、とどまらず流れます。
面白いものは作品になって流れます。
とどまったら精神が便秘になるかんね。
作品は金猫ぷーぴちゃんで〜す。


2月24日 (日)  [141] コンビ

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2月24日晴れ
昨日の日記に書いたとうりが過ぎ、やっと仕事に取りかかる。
かなり気に入ったポーズの作品を作る。
昨日直方体にした油土を薄く切り平らにしたものを、ハポスチロールを土台にしたものに貼って肉付けをしてゆく。
夕方遅く風呂と猫がやってきた。
小さい身体にどでかい車、まるで動く6畳ワンルームって感じ。
さすが運転うまく、まず無理だろうと思ったくねった狭い道をスムーズに通り到着。
おふたりさん、家の中を眺め、いい家だという事で、おめでとうで乾杯。
後は飲んでにぎわった。
風呂さん静かで風呂の湯気で自分を見せない。
猫さん高音で自分を見せ、飲むわ、飲むわ。
あいもかわらずのいいコンビだ。
僕の日記の1日の文章で前半は必要で後半は必要じゃないという人がいたり、反対に後半が必要だという人もいる。
ひとそれぞれですね。
昼も夜もあります。
女も男もいます。
家の外があり中があります。
外の風景も心の風景も観察します。
寒い冬もすぎ暖かい春です。
まあ、それがいいコンビってもんでしょう。


2月23日 (土)  [140] 地バンバ

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2月23日晴れ曇り
昨日、油土を使いやすい形にするため、日に当て柔らかくし地バンバたたき形を整えた。
地団駄踏んだのではなく、地バンバたたいたのだ。
それで、身体は痛む、熱っぽい、だるい。
それだからか眠れない。
今日も地バンバたたき仕事はスムーズにいくのだが、肉やら筋やらが疲れていてしんどい。
早めに仕事切り上げ風呂だ〜
ついでに、屋根裏に必要な扉用の板はないかとあれやこれや迷って探す。
思ったより時間がかかってしまった。
さあ風呂だ〜
ところが今日は土曜日、何だこの人だかりは。
なんかかえって疲れてしまった。
土曜・日曜は余程でないと風呂なんかいかないのに、忘れてしまっていた。
あ〜あ、そんなこんなで帰ったのが夜遅く。
また眠れない。
起きたら24日。
朝からハンニャンが来たんで屋根裏の扉を一緒に取り付けた。
さすがプロ。
庭で遅い朝昼食を食べた。
けっこう大工仕事は楽しい。
そんなこんなで絵日記描くのが遅くなってしまった。
もう24日の夕方じゃん。
いつの日記を書いてるのやら‥


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