2月8日 (月) [2934] 親父返し13
新築の屋根はなお滑る。命綱を付けてやるハメに。普通の家の屋根には雪止めというものを付けて雪が落ちないようにしてあるところもある。雪下ろしの際に雪が滑って人間諸共落ちないようにらしい。毎年そんな事故があるから、やはり雪下ろしは怖い。ほんとにツルツル滑る。まるでスケート場だ。屋根には直接足を乗せず雪の上を歩く。雪掻きの道具で雪を突いたり押したりするのだが、屋根近くの雪は重みで堅く屋根の接面は氷だ。無理だなと止めようとしたら、いきなりドドッと音を立てて自分の周りの雪は全部落ちた。みんな唖然と笑顔になった。自分が落ちなかったのが幸いだ。屋根のハゲが悔しいけど。
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2月7日 (日) [2933] 親父返し12
いくら僕の思いやりとはいえ父親をあんまり邪険にするのもなんだし、雪下ろしなるものを経験しておきたかったので、梯子を屋根にかけた。父親は下で梯子を支えながらやっと自分の思いが通じたのか嬉しいそうな顔してる。アルミの梯子は金色に塗った屋根に掛かり昇るたびに滑る。気をつけなくてはならない。ところが、ア〜〜! アルミの梯子にこすれて屋根の金色が禿げてしまった。あ"〜俺の家猫が〜。ほんの5センチだが、チャイの毛が抜けてしもうたではないか! まったく、クソ親父め。
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2月6日 (土) [2932] 親父返し11
屋根に降った雪が二カ所だけ落ち難い。二階になっているチャイとアニニョンの頭からそれぞれの首に落ちたところの雪だ。猫背の屋根があるので首に雪が溜まりやすいわけだ。雪が流れるように考えたのだが、イマイチ落ち難い。建設会社はそれぐらいの加重は考えて建てているから心配ないと言う。ま、暫くすると落ちるので心配はなかった。ところがそれを見た父親がすごい形相で、雪がロールになって屋根が傾いていると梯子を持ってやって来た。でもどこか楽しげだ。
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2月5日 (金) [2931] 親父返し10『親切』
「親切」という字が親を切ると書くのは「親切」というのは親を切ったところに生まれる感覚なんだと思う。例えば人に対して冷たくした時に優しくしておけば良かったなどという小さな思いやりが芽生える時がある。これの最も凄まじいのが親バージョンで、そこで出て来た思いやりが「親切」の芽なんだと思う。ワシはうざい情は気色悪いので親子でも友人でもガンガン切る。だからワシの「親切」の芽は強く根は深く丈夫なんだ。ワシの冷たさや切るは本物の思いやり、『愛』なんだな。フンだ!
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2月4日 (木) [2930] 親父返し9
この人間社会というのは常識が有利に通ると思うのは理想であって真実ではない。都会でも田舎にでもあることだが、普通に親子で事件は起こる。親子愛は常識でもなんでもない。常識と思い込んでいるそれが実は常識でなかったりする。姥捨て、間引き、近親相姦、嫁を寝取る父親、婿を寝取る母親、夜這い、女からの夜這い、このような非常識みたいなものがけっこう普通に噂される。時代や地域にあった新しい形になって何もかも必要なものとして存在しているんだと思う。
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