10月11日 (月) [3178] 公美堂22
これは怒っている表情だ。高野さんは今ここにいない。どこか過去の尋常でない悔しさいっぱいの風景の中にいるのだ。そこにはメドウサがいて、今の高野さんはこのまま人間レンガになってしまうのだろう。少々心配になってきた。メドウサ退治しようと持っているナイフを振り回されたらたまったものでない。そこで「ドした!?」と声をかけたら、彼は我に還った。
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10月10日 (日) [3177] 池のカエル6
トノサマが帰ってきた。食われてなかったわ。奥方がいないけど。アメリカ牛から領土を取り返そうとなにか画策を持って戻ってきたのか? それともこの城にトノサマとアメリカデカ牛とで仲良く暮らすのか? よくよく見るとデカ牛はカエルらしいカエルだ。絵にあるような、置物にあるような形態と色だ。なかなか可愛いし池に映える。だが、ちょっとでも僕が近づくと潜ってしまう。そこがどうも可愛くない。
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10月9日 (土) [3176] 公美堂21
高野さんの狂気5。昼飯を一緒に食っていた時だ。いつも通りアートやら下らない会話をしていたはずなのに、高野さんの反応がない。食べているものから顔を上げ高野さんを見たら、視点の定まらぬ目をしてあらぬ中空を見、右手はナイフを持ちながら握りこぶしをして全身プルプル震わさし、次第に力がはいり、顔面は真っ赤に、もともと肝臓が悪いような薄汚れた顔色に赤みが増したので澱んだ血のような色合いになった。何か言葉にならないうなり声をあげ、暫くレンガのように固まっていた。
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10月8日 (金) [3175] 池のカエル5
ウシガエルに金魚が食われるかもしれない。スイレンが枯れてから水を抜いた時にでも掴まえようと思う。そういや、最近金魚が一匹見当たらないんだ。あのタンチョウの子かもしれないという金魚。食われたかな? 面倒なもんが住んでしまったな、まったく。
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