もりわじん絵日記 2002. 9
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9月16日 (月)  [316] 時空間

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9月16日雨
この天気のせいなのか、なかなか疲れが抜けなく、今日も思いっきり寝てしまいました。
春もそうだが、このような季節の変わり目はとっても眠いしだるい。
小雨の中、けっこう大きな、はとよりは小さいアクアゴールド色の鳥が、小さい水鉢のふちに止まり、浮いているホテイアオイをくわえては外に投げ捨てている。
あ〜あ、この鳥1ミリのメダカの稚魚を食うつもりなのだろうか?
スイレンの葉なんかも千切れて飛んでいたから猫の仕業かと思っていたが、この鳥だったんだ。
ゆっくり君が、その鳥をジーッと見つめて微動だにしません。
昼頃、仕事でアメリカぐるっと回って帰ってきたばっかりのレンガダンナが疲れも知らずやってきて、展覧会を見に伊勢や瀬戸に行くから、向こうで落ち合おう、とのこと。
レンガ夫婦は伊勢近辺の出身でいろいろと詳しいから面白いとこや旨いとこ連れてってくれるって。
毎年恒例だが、ひさしぶりの長旅なのでチョッと回ってみっか。
最近三日以上出かけるなんてなかったもんな。
レンガダンナにしろママにしろ歩幅が大きい。
地球を簡単にあっちいったりこっちいったりしている。
それも全然苦じゃなく楽しんでいる‥動かないで庭なんか見てると苦しくなるから、泳がないと死んじゃうマグロみたいなもんだと言っていた。
ワシなんか、東京の谷中のふくふく猫行くのだって、この間の遠出の岡山だって、精神は一苦労だもんな。
アメリカ一周の仕事だなんて言われたら、ほんと、面倒で面倒で、どっかに隠れてしばらく蒸発するだろうな‥どうせ近場だから、すぐ見つかったりして。
メダカも鳥も猫もワシもレンガダンナも、それぞれにバランスよく時間空間が与えられているのかもしんないね。
夕方、近くの器の店せせらぎに作品を展示するため出かける。
そんなに点数がないのであっという間に終わった。
ついでだから、器を買った。
帰りの車の中で気持ちが悪くなった‥どうしたのだろう?
疲れがかなりなのか?それとも風邪でもひいたかな?
あ〜吐き気と目眩がする。
やっぱ、動くとダメな動物なのかね‥猫もいつも家の中だもんな‥あ〜あ、ワシャ、猫か?
でも『2001年宇宙の旅』って言う映画作ったスタンリー・キューブリックは自国から一歩も外に出た事なく、どんな作家よりも宇宙の果てを描いたんだよ。
なんか勇気づけられるよ、ほんと、とほほほ、あ−吐きそう‥


9月15日 (日)  [315] 幸せとは?

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9月15日曇り
ずいぶん寝ました。
気温の変化と指切ったので、身体は休みを欲しがってます。
のんびり起きて、体操をする。
ウォーターポピーもやっと時間が流れ始め花咲いてます。
でもそれほどパッとしない、寒いせいだろうか?
朝、ヨーグルトを食いながら思ったが、この中に乳酸菌などの腸にいい善玉菌がいるらしいが、これって生きてるわけで、目の前で増えているのだろうか?
ヨーグルトの量がこれだけなのだから、菌の限界数があるのだろうか?
これ以上菌が増えないなら、菌のエサがないという事。
エサがないなら菌は弱って死んでしまうのではないだろうか?
逆に、菌がドンドン増えるなら、いつかはヨーグルトではなくなって、わけワカラン蠢く妖怪アメーバーになるのではなかろうか?
小さい頃から、なんでもかんでもに疑問が生じる性格で、大人に聞く事もあったがマトモな答えはめったに聞けなかった。
家で、新車を買った時など、ずうーっと、外に出て新車が来るのを待っていた。
別に新しい車がどんなものなのか、車に興味があったわけではない。
新しい車だから、どうやって運ばれてくるのかが気になったのだ。
ビニールに包まれてくるのか?
でかい箱に入ってくるのか?とか。
そしたら車屋さんが乗ってきたから、これでは新車でないと思いがっかりした。
フエルアルバムってのがあって、どんどんアルバムのページを増やせるやつ、これを買うのはいいが、アルバム会社がつぶれてしまったら、もう増やせないアルバムになってしまうのではないだろうか?
シャープペンシルもそうだ、シンを作っている所がなくなったら、大変だ、と思いシャープペンシルなぜかいっぱいあるが未だにめったに使わないでいる。
その後もなにもかもフに落ちない事だらけだったが、究極幸せとは何かを考えるようになった。
世の中に、偉い人は沢山いる、有名な人も沢山いる、強い人も沢山いる、金持ちも沢山いる、才能溢れる人も沢山いる、面白い人も沢山いる‥けど反対も沢山いるわけだから、これらは幸せというより優越感という狭い世界の自惚れではなかろうか?
本当の幸せを知っている人は、ひとりもいない。
知っているという人は大抵知ったかぶりだ。
知ったかぶりとは、自分を偉く見せようとしているだけだから、劣等感だ‥うまくいって偉い人だからタダの自惚れだ。
本当に興味があるのは、本当の幸せとは?です。
まあ、未だに、なんでもかんでも疑問に感じるくせは続いているが‥


9月14日 (土)  [314] 血

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9月14日曇り
肌寒いわ〜
外の温度、この間まで30℃だったのに、今日は15℃と半分。
庭中、桜の葉と百日紅の花が散らばっていて、ほんと秋かね。
庭や道路の枯れ葉を掃除し、草をむしる。
寒いので、蚊もいないし草の香りがとても心地よい。
朝風呂にはいる。
窓を開け風を通し、湯に竹酢液をちょいと入れる。
身体があったまって、鼻からこのやや冷たい外の空気を大きくいっぱいゆっくり吸うと、いってしまう。
「いってしまう」というのは、自分がいなくなってしまうからだ。
「自分がいなくなる」というのは、頭の中で組み立てていた知識による自分の風景(イメージ)が消え、自分そのものを形作っている情報もなくなるから、自分はどこにも見当たらない。
いってしまった、という表現になる。
知識という中途半端なフィルターがなくなるので、まざまざと色や匂いや何もかもがハッキリ見えてくる。
真の風景と一体化するから心地よいという感覚に包まれる。
大きく呼吸する、こんなに当り前にやっている事が本当はとても不思議な事なのだ。
聞香盃もここからきているのだろう。
食物で肉体はできているが、生きる最初の証は呼吸にある、赤ん坊のおぎャアがそうだ。
…偽りの精神を作っているのは言葉だろうが、ほんとの精神を作っているのは呼吸なのです‥
今日は本焼きをするため釉薬づけをする。
久々なのでとても新鮮で楽しかった。
それにしても眠い‥だるい。
寒いので電気ストーブをつけて毛布をかけ、横になる。
起きれない‥ずいぶん寝た。
まだ眠い。
この気温の急激な変化に身体がついていけないのだろう。
咲きかけたウォーターポピーも途中でじっとしてる。
いつもはもう咲いちゃって明日には萎んでいるはず‥
夜、缶詰めの蓋で左手の親指と人さし指をスゥ−ッと深く切ってしまった、う〜気持ちわりイ。
風呂上がりで身体があったまっているので血がボタボタといっぱいでた。
輪ゴムでしばり、紙で押さえ付け、しばらくしたら血が止まったが‥ズゥ−ッと指2本がどっくんどっくんしていて、ここにも心臓があるようだ。
ほんと、あの切れた瞬間を思い浮かべると、寒気がウゥ−ぶるぶるぶる‥
オー、オーマイゴット。


9月13日 (金)  [313] 柿茶風呂猫

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9月13日曇り
やっぱり、もう秋かな?
昨日作った瀬戸個展用のニヤニヤほくそえめる作品にスプレーをかけ、最終仕上げにお茶の部分につや出しニスをぬる。
瀬戸での個展は、なんかとっても立派な古い茶室『無風庵』というとこ‥楽しみだ。
もともとこの建物は、変わり者の芸術家らが50年以上前、工房として使っていたものらしく、ここを基点に瀬戸から様々な工芸作家が生まれたんだって。
個展のタイトルは『ネコちゃん茶ラおかしい』です。
けっこうタイトルのようなおかしい作品ができたんで嬉しい。
ところで、「ほくそえめる」という言葉ってあったっけ?
あるとしたら変チクリンだな、「ほ」はおかしい、「くそ」はうんこでなぜここに使うのか?「えめる」って音声は何語かいな?
なんか秋っぽくなったンで日本酒がいける。
そんで昨日の夜、結構飲んじゃった。
二日酔いなのか、頭がまわらないのにまわっている‥ほくそえめる。
昼頃、昨日の夜わざわざ分身に会うためやってきたカイゴマンと、分身ワイズマンとこへ歩いて出かけた。
分身と分身が出合い触れると爆発しそうな気がしたが‥この二人、別に顔が似ているわけではない。
映画とかでは分身は顔が似ていて性格は違っていたりする、双子ってのも顔が似ているが匂いが違う。
しかしこの二人、匂い?雰囲気?社会に対する視点?微妙に変なとこ?よく聞いたら年も星座も同じだった、これで血液型が同じだったら爆発してたかな?
カイゴマンと街歩きながら、イモリってどんなの?って聞いたら池にいて腹が赤いやつだって‥アカハラのことか。
そうか、じゃあ、昨日の絵日記に書いたイモリと思ってたやつは?トカゲか‥知らなんだ。
夕方、マエノッチが長崎県のしまばら水屋敷と山口県の徳山まねき猫やの展覧会用の作品を取りに来てくれた。
パッパパッパと作品を包み渡す。
夜はとても風が強く、かたかたと音がするので外へ出たら温度計が揺れていた。
20度だった‥もう、やっぱり秋だね。


9月12日 (木)  [312] 猫ドア

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9月12日晴れ
夏が戻ってきた感じ。
アマガエル君は?
1cmの身体で30cm以上も高さがある水鉢の縁からダイビングしたのか?いない。
この庭はヤモリもイモリもいて大変危険だ。
よくひとりで、だれの助けもなく生きていけるもんだ。
水鉢の下のシダのところにアマガエル君を発見したが、あまりにも小さい、それに大きく跳ねるので見失ってしまった。
そこにチャイが来て鼻をクンクンさせている。
ほんとに、ここはカエルにとって命ままならぬジャングルだ。
あとで、うろうろ見てたらアマガエル君発見。
近くにチャイがいたので捕まえて水鉢の中に入れた。
また出た時戻りやすいように、水鉢の横に大きな石を置いて階段にしてやった‥使うかどうかは解らんが。
網戸が少しあいて蚊が入ってきた。
閉め忘れかな?と思ったが、ゆっくり・バーン・ピニャコラータが開ける事覚えたみたい。
ゆっくり君は捨て猫だからだろうか?生きる術を身につけている、賢い。
血統バリバリのチャイとは雲泥の差だ。
前の家で猫ドアを作った時のこと。
家の中から外へしか出れないようにした。
単純な構造で、壁らしきものを作り、猫が通れる程度の穴を開け、外側にその穴のひとまわり大きめのベニヤ板をおき上だけガムテープでとめる。
中から外に、頭でフタを押し上げ出ていくわけだ。
入る時はニャーと呼ベばいい。
これは他所の猫が入ってこないようにするため。
ところが賢いゆっくり君は、ドアの前で泣いているチャイをよそに、前足でフタを引いて手前に持ち上げ、頭を入れて入ってくる。
チャイは、この事を目の前で一部始終見ているのだが、‥オオ〜!!と驚いた顔をずうーっとしているだけ。
ゆっくり君がドアを通っていなくなったら、もう今まで起きた事は一切忘れ、開けてぇ〜と泣く。
やっぱりバカだ。
モミジ・モミズ・ノミジはというと、半分野良、半分アメショーなので、少し頭がまわる。
ゆっくり君を見ていて、いつか覚えてしまう。


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