3月25日 (金)  [3343] 公美堂98

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 一般的な方向に行かねばならないみたいな強制的なものに反抗したくなる若者の芹沢くんにとっては当然社会人などという選択はなかった。そんなものがあるということさえ頭脳になかった。必要と思えなかった。「君たちは大人という私たちのとこに来なければならない新入りなんだよ。さあ、来なさい。よき社会人になれるように優しく躾してやるから。ここに来ないと泣くよ、辛い目に会うよ、誰も相手しなくなるよ。来ないの? あ〜あ、いいよいいよ、来たくないなら来なくてもいい。さあ、どうなるかな? 酷いことなっても知らないよ」と大人は解っているような事を言う。そんな説得力に欠ける年功序列が最も正しい上目線が当たり前の大人達の作った気色悪い嫌らしい陳腐な罠にはまるわけがない。