3月23日 (水)  [3341] 公美堂97

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 なにもかもがそこに行くことが正しいみたいな考え方は俗物的だ。公美堂の周りの商店街オヤジらの頭の構造だ。一般的にそのような考え方が主流であることに若者は闇雲に反抗したくなる。商店街オヤジらを目の敵にしているわけではない。いろんな商店がある商店街の中で画材屋というものは一般から少し浮いている。文化的で偉い画家などが来るせいもある。その中でもここ公美堂はそんじょそこらの画材屋よりかなり逸脱して存在している。それは主人である高野さんの性格がまさにそうだからで、店長の資質は画材屋にも隈無く行き渡っている。高野さんが優越なわけではなく異常だということの逸脱である。そのため公美堂にしじゅう出入りしている僕ら若者は高野さんを大人の基準として見てしまった。すると他の商店、それもその主人であるオヤジらが夢も憧れもない画一的な俗物に見えてしまう‥まあ、見えなくないわけではないけど。