3月19日 (土)  [3337] 公美堂95

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 内部に行くべき方向が数個あるなんていうのは芹沢くんに限ったことではない。誰だろうとやりたいことの選択肢が多過ぎてこのようになる場合がある。若い頃ならなおさらだ。一般的には選択肢が少々多くあろうとまとめれば二つぐらいに絞れる。その二つにしろ大きな意味では出世のような上昇志向で、どれもこれも同じ方向を向いている。親の脛をかじっていた学生を卒業し社会人になる時にこのような選択を迫られる。好きなことやって暮らす、もしくはとにかく好きでもない仕事をする社会人になる。人はここで上に行く気配もない上下左右もない漠然とした夢や憧れに蓋をして諦めという新しい苦みを頭の中に入れ方向を定め社会人になる。