2月19日 (土)  [3309] 公美堂82

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 芹沢くんのおかしな少年の格好は気候や季節に関係なく一年中まったく同じだった。それでも冬は寒い。そこで冬は同じ白いボタンダウンシャツを何枚も重ね着することで見た目は夏場のファッションと変わりないものにしていた。上半身はそれでいいが、下半身は半ズボンだ。さすがに肌色のストッキングを履くには格好悪いかして半ズボンは真冬も通した。自分では子供の頃からの寒冷ジンマシンを克服するためと言っていたが、公美堂が新しいビルになり二階に画廊ができた1991年の冬間近の芹沢くんの個展ではキャンバスをストッキングで覆ってその上に絵の具を乗せていたから、余程ストッキングを履こうか履くまいか迷っていたのではなかろうか?