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12月2日 (木) [3230] 公美堂46 桜も散り暖かくなってきた午後、大先生からまた一本の絵の具で電話が入った。一度どんな大先生なのか見たいと高野さんに願い、店を閉めて車に乗り込んだ。30分程で大先生の屋敷に着いた。大先生の家の外の道のブロック塀にはキャンバスが10枚程並んでいて、お弟子さんというおばさん方がじっと大先生の言葉を持っていた。大先生はお弟子さんの絵の一枚一枚にあきれ果てた苛ついた表情でぶつくさぶつくさ聞き取れそうもない小声で難癖つけていた。おばさん弟子達は大先生の大事なお言葉を聞きとろうと耳を近づける気もなく、ハイ解りましたと適当に頷いていた。適当に流さないと大先生の苛立ちを怒りに変えてしまうことを経験で知っていたのだ。大先生は一通りいちゃもんつけると満足げに自宅に入っていった。 |