10月9日 (土)
[3176] 公美堂21
高野さんの狂気5。昼飯を一緒に食っていた時だ。いつも通りアートやら下らない会話をしていたはずなのに、高野さんの反応がない。食べているものから顔を上げ高野さんを見たら、視点の定まらぬ目をしてあらぬ中空を見、右手はナイフを持ちながら握りこぶしをして全身プルプル震わさし、次第に力がはいり、顔面は真っ赤に、もともと肝臓が悪いような薄汚れた顔色に赤みが増したので澱んだ血のような色合いになった。何か言葉にならないうなり声をあげ、暫くレンガのように固まっていた。