7月6日 (月)  [2713] 化ける50

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 能の世阿弥の書に『花伝書』というのがある。観客に感動を与える力を「花」にたとえて書いてある。二十代半ばの花は美しいが、それは本当の花ではなく、流行の花に過ぎない。三十代半ばの花は二十代程派手ではなく脇役のようなもので、この花が40代半ばまで続けばまさしくほんとうの花だが、その前にダメならウソだったね。みたいなことが美しい表現で示してある。僕が猫に化けたのが三十代半ばで四十代もうまいこと咲いたままだったから、まあ一応ほんとうの花なんだろうな。招き猫を主役に、僕は名脇役になっただろうか?