1月28日 (月)  [2187] 森へ25 旅1

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松尾芭蕉という事で、心身ともに東北にちょいと旅を。
『奥の細道』
月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらえて老をむかふる者は 日々旅にして旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風に誘われて、 漂泊の思いやまず、海浜にさすらえ、 去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらいて、 やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白川の関越えんと、 そぞろ神の物につきて心をくるわせ、道祖神のまねきにあいて取るもの手につかず、 股引の破れをつづり、笠の緒つけかえて、 三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて、住める方は人に譲り、杉風が別所に移るに、
草の戸も 住み替わる代ぞ 雛の家
表八句を 庵の柱に懸け置く。

この文章で気になったのは「そぞろ神」と「道祖神のまねき」。
なんか自分の天職に近い響き。