1月19日 (土)  [2178] 森へ16

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しかし、木の枝が境界を出て枯れ葉が飛んでいくからって、自分んちの木がこっちにきている事には気づいていない。
木などは猫と同じで自然のものなのだからあんまり気にするものでない。
よほどでない限りほっときゃいいのだ。
その方が心がゆったりする。
人間の作った境界線に沿って木を伐っていたら、木が変な形になってしまうだろう。
民法上も別に問題ないことだし。
しかしこのじいさん、木が嫌いなわけではなく、たぶん気が小さく隣の枯れ葉ばあさんにいわれて近所付き合いのため率先して木の枝を伐っているみたい。
木が可哀想にどんどんこじんまりしている。
堂々と大きく育ててやればいいのに。
田舎は最初から居た方が先輩でそれに生活スタイルを合わせてゆくというルールがあるようだ。
よく、他所もんが何も知らんで田舎には田舎のルールがあるんだ、みたいな話しを聞く。
しかし、ばあさんもじいさんも山削ってやってきた他所もん。
田舎も自然も知らんのだ。
んなものの意見に合わせていたら木は皆伐られてしまうわい。
童話にあるような心優しい花咲かじいさんやばあさんは夢のまた夢ですかね。
夢ね…やはり森へいこう。