9月25日 (火)  [2069] 自我の境地21

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私は裕福な家に生まれた。
お金のことなど少しも思い煩ったことなどない。
お金の存在すら知らなかった。
欲しいものはなんでも手に入った。
私の家の土地は広大だった。
ある種の王国のようなものだと感じていた。
この広大な王国で何不自由なく世界を満喫していた。
無口な子だった。
よく遠く地平線を眺めながら、この先は地面が無くなる果てなんだろうなぁ、と思い描いていた。
私にはこの王国以外の土地など存在しなかった。
私はその王国の王子だった。
私は成長し王国の外があることを知り旅に出た。
好奇心は旺盛だった。
自分の国以外があることが不思議だったし、果てがなく地球は丸いということも面白かった。
旅の途中で天職が降りてきた。
もう旅は飽きていたようだ。
天職で新しい王国を創る事にした。
それが猫王国だ。
天命の形として『猫神様』という拝む存在を創った。
天職の形として『猫王(ニャオウ)』という王を創った。
そして福を招く個性あふれる猫たちを創った。
私の身に備わった天性の才能でそれらは創り上げられた。
私は新たな王国に住むことになった。
やはり何不自由無く。