7月5日 (木)  [1993] 誕生日展5

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   FINE HEART
おじいちゃん、お父さん、お母さん、中学生、小学生、家族5人でやってきて自分らの誕生日を探していた。
みんなの誕生作品2個ずつ見つかったが、お母さんの誕生日の作品、あと一個が見つからない。
ずいぶん探したが見つからない。
何度も何度も探したが見つからない。
長男一人残り、あとは二階を降り玄関に、帰り仕度。
長男はお母さんのもう一個が見つからないと、これを探さないと、お母さんに…お母さんに…なにか不幸が…
「お兄ちゃん、もう帰るよ!」
焦りが頂点に。
ん〜諦めるしかない、か。
後ろ髪引かれながら長男は去る。
その時、去り際に、それはテーブルの端にあった。
見つかった。
「あったー!」
大学合格発表で自分の番号を見つけたような、そんな大きな声で、二階を駆け下りていった。
みんな外に出た後、おじいさんがなにげに戻ってきて、その最後に見つかった誕生日の作品を買って帰った。