4月23日 (月)  [1920] 顛倒夢想

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 CLOUDY
かなり調子が戻ってきた感じ。さて、個展に向けての作品を作らねば。
この間、バンさんから今度の個展の「誕生日猫」の内容について聞かれ『吉日』の事について少し語った。作品が全てを語っているから今さら内容などイマイチしっくりいかないのだが、ま、多少の説明は必要だろう。しかし、改めて久しぶりに語ってみると、また新たな発見があった。というより、めちゃんこシンプルなことがわかったのだ。けっこう嬉しい。なんのことはない。「誕生日」というのはアート的なコンセプトとして作ったと思っていた。現代はアート的にそういう感じも必要なんだけど。ところがどっこい、ここでも顛倒夢想。ところでこの顛倒夢想というのは般若心経に出てくる言葉です。ほんにどこもかしこも顛倒夢想ですね。例えば「警察に捕まるから犯罪はしない」なんてのは顛倒夢想だね。「捕まらなければ犯罪をする」とか「切れ者の弁護士雇うから犯罪する」とか「自分は間違いないと屁理屈こねて悪さの言い訳をいう」「善人はバカを見るから法の網の目をくぐって悪さする」「良いことしてるのに報われないなどと思う」などなど。よくよく眺めるとひっくり返っているだろう。思考というのは大抵ひっくり返っているんだ。