12月3日 (日)  [1779] 不可解

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 FINE
変な声を出して変な歩き方をしたものが、目の前を通る。
通った時、微かに嗅いだこともない匂いがした。
あまりに非現実的というかここでは見たこともない光景だったので、足が一瞬止まってしまった。
それが過ぎるまでじっと見入っていた。
脳みそも身体も経験したことがない。
狭かった内部の世界が、世界を超えたものとの出会いに急に飛翔した。
空恐ろしい自由を感じた。
身体の中で血液や体液が急速に流れた。
せき止められていたカスなどを勢いよく取り除きながら流れた。
何もかもが運動を始め流れ、体内からはみ出し、蒸発し空に舞い散った。
それに日の光が当たり、目の前が七色や黄金に輝いた。
えもいわれぬ幸福感だ。