5月5日 (木)  [1205] アートジジィ

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 Fine
画廊というところには変な人物がやってくる。特におかしいのは年とったじいさんだ。ここの画廊は下町にあるので、下町が似合う職人的じいさんがやってくる。このじいさん達は、妙な恰好やなんか芸術に携わっているようなファッションをしている。ワシに話しかけてくる。始めは友達もいない寂しい年寄りと思い話しを聞いていると、どんどん調子にのって自慢話になってゆく。わぁヤバイヤバイと席をはずすと、ついてくる。自分の話しはたいそう面白いと勘違いしている。頼むから話しを聞いてくれ。今度、アトリエに遊びに行きたい。飲みに行こう。友達だろう。いつの間にか養子縁組の話しにふくれ、君に全財産をあげよう、などという話しになるわけがない、ならなくてもいい。調子に乗ったじいさんは、僕を掴まえられないと解ると、今度は辺りかまわず他のお客をつかまえては自慢話。
銀座や青山辺りの画廊では、毎度オープニングパーティに来て只酒只メシ食って挙げ句の果てには、来ていた若い女の子までテイクアウトしてゆくすごいジジィもいる。年季を積んでいるから、アート好きな女の子を落とせるぐらいの芸術言葉は備わっているのだ。彼らの職業は、アートプータロー。ワシも、将来はそんなアートジジィになって女の子ナンパするのかもしれない‥