5月28日 (土)  [1228] ロマンチスト

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故郷に向かう。大学一年生になっためいっ子を拾う。電車で山の中をことことと行く。途中、山の中に紫の花をたくさん見つけた。桐の花だろうと思ったが藤だった。
めいっ子に「君が生まれた時、じいちゃん(僕の父)が裏の畑の崖のところに桐を植えたの知っているかい?君がお嫁さんに行く時、それで桐のタンスを作る為に。じいちゃんもなかなかのロマンチストだろう」
めいっ子はそんなこと一言も聞かされていなかったので、感心したのか、遠く山の紫の花を見ていた。
そのうち、山の寺についた。めいっ子を車で迎えに来ていた家族は、僕がいることを知らなかったので、たいそう驚いていた。帰省は3年ぶりだもの。
実家に着き、ところで桐の木は、あれから18年、かなり成長しただろう。さくらんぼ畑を通り抜け、崖を見た。どこにも桐の木が見当たらない。
親父に聞いてみた。邪魔だから伐ってしまった、ってさ。
なにが、ロマンチストだ!