10月16日 (日)  [1368] アース

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 rain
またまた雨降り天気に戻ってしまいましたねぇ。
さて、作品の荷造りです。コーティングスプレーしたり、新作を撮影したりする。今回提出する作品に『アース』というのがあり、この作品の雰囲気がなんとも心地よい。粘土3Lぐらいの中形作品で、前に作った事のある『上を向いて招こう』の延長線上にある。『上を向いて招こう』は坂本九の「上を向いて歩こう」という歌からとったタイトルだが、もともとはワシの技術が未熟なものでちゃんと前を向いた作品が作れなくて、いつの間にかだんだん顔が上を向いてしまったのだ。仁侠好きの親父はこのような上向いた作品のことを男らしくない威厳がないと言ったが、世間ではかなり人気だった。たぶん人々にとっちゃ〜威厳などというのは疲れるんだろうね。楽に、空でも眺めたい気分なのだ。その『上を向いて招こう』はだんだん上を向き過ぎてそっくり返ったりヒックリ返ったりしてしまった作品も生まれたが、その延長線上ではなく、質的な延長線で上を向いた形のまま太陽を持った『手の平に太陽を』が生まれた。歌の「手の平を太陽に」ってのと微妙に違うのがいいでしょう。今回、その作品のもう片方の手に月がのった。そしてトリが飛び交う。タイトルを「この広い野原いっぱい、咲く花を、ひとつ残らず、あなたに、あげる‥」の歌(これ歌ってみたらすごい歌だね)からとって『この広い大空いっぱい』とかしようとも考えたが、『アース』になってしまった。「アースが産んだ地球はマグマ‥」って歌もあるけど、やっぱ『この広い大空いっぱい』の方がよかったかしら?