7月27日 (火)  [933] アスラ

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はれ〜
よお〜し、粘土いじるぞ〜と今日は気合いが入っている。
小淵沢、名古屋と展覧会で仕事の関係者やお客さんと会って来たが、それほどでもない。
ワシ、基本は作り手。
なんとなくマエノッチや現場の係りの人の誘いにつられて顔を出してはみたが、後々まで引きずりウツのようになる。
ワシ、子供の頃から引き蘢りのプチ自閉症児、このまま籠って死ぬよりは、その性質でもって世の中と接点を持たなければならないとたまたま粘土をいじったら才があったみたいで、30半ばで世間と作品が出合うことになった。自分は自閉症を克服しようとしたわけではなく、社会との接点のために自分の代わりに作品を提出したのだ。たまたま、作品がいろんな人に知れて本人まで会場に顔など出して偉ぶってサインなどしているが、ワシはただの籠った作り手。それを忘れてはいけない。タレントもどきや販促要員か売り子などやってていいものでない。売れようが売れまいが、きちんとした作品を作るのが先決。世の中の商売システムに流されてはいけん。ワシは立派な引き籠り!、世間におだてられ調子こいて出てたら、引き蘢りでなくなり、引き蘢りだからこそ生まれでる作品の質が地に落ち、ただの置き物になってしまう。
てなわけで、気持ち改め粘土いじり。
午前は軽く小さいのをいじり、ウォーミングアップし、昼、シーマサとラーメン食いにいったら新たなアイデアが噴き出した。やっぱ、これだよね。展覧会場なんかしょっちゅう出てたら社交辞令がうまくなるだけで、作品のアイデアも進歩もない‥まあ、たまには気晴らしに会場散策もいいけどね。
夕方から、大きな作品に挑戦。
いつの間にか、なぜだか、あの興福寺の阿修羅像に思いが馳せ、それらしきものをいじる。前は仏像らしきものをいじると世にある仏像もどきであったが、今回は自己の内部の仏が出て来たようでとても新鮮な不思議な作品が生まれた。
あとで、インターネットで阿修羅のことを調べたら、なんとあまりに悔しい人生。
今、自分は、世間に流されていた事が悔しくて阿修羅に共鳴したのだろうか?