6月2日 (水)  [881] さくらんぼ

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天気よし。
昨日の雨で池のメダカの稚魚はどうなったかと‥
雨に流されることもなく、けっこうたくさん産まれていた。
やはり、金魚を池から取り除いたのがよかったのだろう。
今日もさくらんぼFAXで半日潰す。
このさくらんぼは都会ではたぶん倍ぐらいの値段はするもの。
うちの先祖のニシキ様が植物学者の佐藤さんと組んで開発したもので、うちの広大な領地に何万本と植え、飢饉で大変なお百姓2000世帯を住まわせ産業としたもの。
時代は変わり、そのさくらんぼを一般のお百姓さんも作れるようになったが、国が仕切り流通上高い値段で取り引きされるようになってしまった。
それでは高すぎて庶民は土壌の悪い所で育ったまずいアメリカンチェリーや缶詰めやひと味落ちるナポレオンや高砂、出来の悪い佐藤錦などしか食えなくなってしまった。
それらの味がさくらんぼというイメージとして定着してしまった。
ある所で桐の箱に詰めた1・何万円もするものも出回り、ますます庶民の印象を悪くし手の届かないイメージになってしまった。
確かに、さくらんぼは樹の上になる果物の中で一年の中で一番最初に実になるもので、樹の上のダイヤモンドといわれ、東の空に向かい笑い拝んで食べると幸せになるといわれ、お百姓さんはそうして食べる事で、これからあとになってくるいろんな果物の豊作を願ったのである。
それにこの甘さは、他の果物にない不思議な甘さゆえ果物のプリンセスともいわれている。
他の果物と違い、樹から取ったらすぐ食さないと悪くなってしまうから、甘い可憐な儚い少女のイメージに取られたのだろうか。
この甘さを味わってもらいたく国の流通を無視して安くふるまおうとしたのがニシキ様から3代目でワシの親父のジュチである‥だからこんなにFAXに忙しくしてもワシには一銭も入らないのだ。
パスポート、ビザが必要かもしれない北の国で、あの広大な大地の樹の上でたくさんのお百姓に混じりワシの母マヤはさくらんぼを1個1個取ってはきれいに箱に並べている‥それが心地よいと、人々に美味しい甘いといって食べてもらえるのが嬉しいと‥あはははははははっはっはっは‥