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7月22日 (月) [262] 不太 7月22日晴れ 『不太』と書いてブタと読み、「太らない」という意味である。 この飽食の時代、文明国といわれる野蛮なところでは、どうにか痩せようという女性が山ほど増えていた。 こんな時代だからこそ、新しい救い主が必要であった。 これから示すトン子の話は、のちのち世の太った女性の救い主となるダイエットの神『不太神ブッタ』の誕生秘話である。 トン子はちょいと最近痴女化して、きれいな男の尻を触りたくてしょうがなかった。 ほんとは直接食べてしまいたいのだが‥ ところで、なんで痴女化するのだろう? 男女平等とはいえ下種で平等になることはあるまい。 そのわけをトン子は知識ではなく、ゆがんだ痴色で自分なりに正当化していた。 トン子はだれも注意しないことをいいことに、今まさに醜いスケベおやじ化していた。 たとえ注意しても、トン子の痴色とありあまる体力と逆切れする怒りには、だれも刃向かえなかった。 トン子は思春期の頃、だれもがそうであるように胸も膨らみ毛もはえ異性を意識しはじめた。 他の女の子らは男の子に追い掛けられたりスカートめくられたりタッチされたりしてるのに、だれもトン子の人並み優れた豊満な胸には触ろうとも近づこうともしなかった。 ボインだね、と一応男の子は気を使いながら触ろうとするふりをするのだが、ほんとは別に触りたくはない、興味がない。 そのことを解っている本人は、この現状を打破しようとたくさんの本を読むのだが、答えは本人が知るもので本を読んで解るわけがない。 反対に男共の鼻を明かしてやるべく知識を貯え、同時にメルヘンの本の世界に逃避するのだった。 ‥本当のスキンシップが欲しいのに、だれも触れてくれない。 これは子供の頃の親の愛情不足に寄るところもある。 父親でさえ、まあ、しょうがないからとわが子を抱きしめようとして、重くて落としてしまうくらいだったのだ。 落とした父親が再び抱えようとした時、じっと睨んだあの目が、父親には恐怖でそのままにしてしまった。 大人になった今もあの目で男を睨む‥なぜ わたしに ふれない‥ 勉強したトン子は、「やればやり返す」という痴色を手に入れ痴女化するのであった‥早くやり返してよ、と触りまくる‥ さあ、トン子はいかにしてこのトラウマならぬウシブタを知り痴色で誤魔化さず悟り『不太神ブッタ』になるのだろうか? あの美しいハスの花は泥沼からしか咲かない。 この泥沼化した現代こそ『不太神ブッタ』が出現するのに相応しい。 |