5月20日 (月)  [212] 寝不足

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5月20日くもり時々雨
みなさんおまたせ、とうとう古展も始まりました。
14日は朝から夜中までバタバタ。
搬入前日の荷造り。
どれほど動くのだろうかと万歩計をつけてみたら外出ないのに9000歩。
あ〜もう展覧会などしないぞ〜というぐらい疲れとるぞ〜。
作品包んでても魅力ある作品に見えない。
なあんだよ、ただの作りもんじゃン、けっ、ばからし‥
15日、今日もバタバタ。
箱詰めし、迎えの車に押し込める。
あんまり荷物が多いので、沖縄の砂は止めようかと思った。
寝不足の疲れ大で、会場にいって砂のマンダラ作るのが、おっくうになってきちゃった。
でもいろんな箱をばらしてようやく入り切る。
じゃあ砂も持っていくか。
車は東京に向かう。
首都高に入り東京タワーが現れた。
あそこから飛び下りたのか‥と山チャンの顔が浮かぶ、ばかが‥
谷中につき、さっさと荷をおろしまたバタバタ。
ようやくまとまってきて、全体を見たら少々疲れも飛ぶ。
みなさんすごいといってくれたもんで、それではとマンダラを作る気力も出、作ってみる。
ひさしぶりの砂いじり、作り方も忘れていたがそのうち勘も戻りできました。
あとはお客さん待ち‥なかなかいいんじゃないですか。
1階の古展メイン会場では、70体もの昔の郷土招き猫の写真と僕の作った作品とを見ていく内に時間や意味や観念や言葉が失われてる事に気付く。
あっちでもなくこっちでもない。
あたらしくもなくふるくもない。
ぼくでもなくだれかでもない。
招き猫でもなくなんでもない。
残ったのは『観る』という行為だけである。
2階の大きい空間では眺三河屋が高い所から楽しげに宇宙を眺めている。
もうひとつの空間では、みなさんに思った以上に大人気の観三河屋がテレビに写る鯨をジーッと観ている‥ようだが、ホントは深い深い自己の内面を観察している。
空には幽体離脱したかのような猫の本質がほのかに光って観三河屋を観ている。
ここでも観るということが大切になっている。
…あ〜なる程そうだったのか。
これが猫でもない、ほんとの自分だったのか…
それにしてもこの何日間というものほとんど寝むれない‥