10月5日 (金)  [8] プールが好きな猫

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施設にプールが出来た。温水プールだ。
うちの三毛猫のミーがプールに落ちた。
おどろいて上がってきたが、興味を示した。
今度は自分からプールに飛び込んだ。
誰もいないプールの中で、ミーは体をまっすぐにして泳いだ。
プールの底についた。目を閉じている。
お腹をさすってゴロゴロしている時と同じ顔だ。
とても気持ち良さそうだ。ずいぶん長い間プールの底にいる。
僕はこのままミーが死んでしまうのかと思い、プールに飛び込みミーを持ち上げプールの外に出した。
ミーの顔は恍惚とした表情で、目をあけない。
少したってから静かに長い息をした。そのままじっとしていた。
僕はミーを連れてプールのふちに座った。
ミーは普通に戻るとまたプールに飛び込んだ。僕はすぐ飛び込み連れ戻した。
施設の人に「ミーをプールのそばに行かせないでくれ。」と頼んだ。
みんなは「猫がプールに入ったって出てくるよ。」といった。
僕もそう思うのだが、ミーはそのままプールの底で死ぬような気がした。
……解らない。
みんなは笑いながら「大丈夫だよ。」といった。
あ!ミーがまたプールに飛び込んだ。
上がってこない。底でじっとしている。僕は不安になった。
しばらくして、ミーが少しずつ上に浮いてきた。
水面に顔を出して一息軽くすって、また沈んだ。
その時の顔はほんとに気持ち良さそうだった。
ずいぶん浮いてこない。じっと底にいる。
振り向いて僕の顔をじっと見た。
長い間見つめあっていた。
はっ!
僕はプールに飛び込みミーを外に出した。
ぐったりとしている。呼吸してない。
タオルで体中をふいてやった。静かに呼吸し始めた。
ミーのからだから色が抜けてきた。三毛猫だったのに、ずいぶん白くなってしまった。変に思ったが、きれいになったので別に気にしなかった。
僕はみんなに「ミーをプールに入れないで。」と頼んだ。
みんなは「大丈夫だよ。」といいながら笑った。
僕は絶対そうだよねと思いながらも、死ぬかも知れないという不安を感じた。
「おねがいだから〜!!」