もりわじん絵日記 2010. 2
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2月28日 (日)  [2954] 年寄りおぼこ

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 年寄りがおぼこになってしまうのは、ある意味で死に向かっている証なのかもしれない。年とともに赤ん坊になって最後にはあっちの世界に帰っちゃう。その前にやれるべきことはやっておこうとするからゴカつかすゴリ押しの我が儘になってしまう。その我が儘がまるでガキやおぼこと同じなのだ。焦って身の回りの整理をしているのだ。現実にはそのように写るが、本当はこっちの世界しか知らない僕らには解らないあっちの世界からのメッセージを伝えようとしているのかもしれない。それがなんなのかは本人も解らないのだけれど、なにかがそうさせる。


2月27日 (土)  [2953] 不動2

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 不動明王は悪を退治しようと有無を言わさぬ怒り怖い鬼のようなものだけど、その裏には表情と同じように正反対の優しさがある。父親という存在は多少似ていると思った。面白いことに父親は不動産屋もやっている。ワシは何からも縛られないようにしないといけない。悪いがこっちだってもっともっと不動なのだ。猫の世界の真ん中で邪魔する心を撥ね除けているのだから。犬、鳥は縛られてしまうが、猫はいつも自由だ。


2月26日 (金)  [2952] 不動

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 奈良県の如意輪寺から『不動明王』製作の依頼がきて、作っていて思った。不動明王というのは字の如く動かない。どんなことが起きても揺るぎない心の状態を示している。ところが言葉とは裏腹に、過去の造形物を見ると、その姿はまったく正反対。片目が上を向いていてもう一方が下を睨んでいる。牙は片方が上に突き出て片方は下に突き出ている。髪の毛は左右対称でない。両手には剣と縛る鎖を持っている。不動という名とはまるで正反対に表情が動きまくっていることに、かなり興味がわく。


2月25日 (木)  [2951] 親父返し18

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 父親のこのような性格のおかげでいろんなことを学んだ。社会にはこのような横柄我が儘土足で人を踏みつけるような輩がわんさといる。そういう輩に言葉は通じない、理屈は通じない。金も法も通用しない。金もモノも取られるだけだ。奴らは法をかいくぐる程悪賢いし、政治家やヤクザのようなものだからあめ玉とムチを使い分ける。だから理屈を超える何かを手に入れるか、もしくはそんな非常事態に役に立たない理屈を捨てることだ。関係ないかもしれないが、ワシは猫と同じで究極の時踊る。そんなことを学び続けているわけですな、やはりかなり面倒くさいけど。


2月24日 (水)  [2950] 糞娘返し

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 親父返しは別に作る必要の無い勿体ないものだが、かなり美しい扉だ。しかし糞娘返しとなるカギは、それほど凝りたくもないから美しいものではない。それでカギは止めにし、糞娘に口で言おうと思ったが、‥ア~面倒くさ。なんで? なんで? と自分で考えようとしない依頼心の強いガキに説明するのはとてもエネルギーがいる。考えただけで腹が立つ。こうやって人の過剰さは親父返しに付け加えて糞娘バカ返しが必要になってしまった。結局、泥棒よけのつもりでカギをつけた。


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