もりわじん絵日記 2005. 2
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2月28日 (月)  [1139] 自然

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 Fine
この間認めた怠け者が内から出てきている。粘土いじりの準備はできているのだが、その場所には行きたくない。いつもなら個展の為の粘土いじりをしなくっちゃいけない時期なのだが、興味ない。
天気がいいので庭に出る。アトリエより庭の方が暖かい。2年前、渾沌猫という作品の額に木を植えたのがどうなったか見る。かなり根が這って作品の顔を食って壊している。思った通りだが、マジに見ると根とはすごいもんだなとつくづく感じる。作品壊れたので、木は地植えにする。そんなこんな庭いじりをする。怠け者とはいっても、こういう事は自然と気が向いてやるものなんだよね‥
他にもいろいろ役にも立たない無駄な事やって一日潰して、思った。
この間、知人からメールがきてた。健康診断したそうでどこか悪いらしい。
総ての病気は精神にしろ肉体にしろ言葉が示すように気の病いだ。散歩、風呂、睡眠、植物の世話、人や動物の世話など、心に何も残らない無駄な事をやる。自分自身の快楽でもお金の為でもない自然に触れてる事。自然とは田舎、山海、庭、猫犬などだけでなく、公園だって、子供だって、自転車乗りだって、汗だって、大声だって、陽を浴びる、雨にぬれる、走る、転げる、泣く、笑う‥、自分の内にも生活の中にも都会にもいっぱいある。はっきりいって無尽蔵にある。心に何も残さなければすべて自然だ。自然は日々刻々と変化成長する。その中をそれと一緒に流れている事に気付く。心に何も残らない。心に何も残らなければ気は病まないのではなかろうか?
人工を20年放っといたらボロボロで格好悪くなる。化粧みたいなもんで、その不安が気の病いを生む。そのかなり前に飽きてしまうけどね。反対に、自然は20年放っとけばそれらしくかっこいいものに変化成長する。枯れてもかっこいいから心に何も残さない、すっきりしている‥
‥自然の木の根は2年間知らない内に人工の作品を飲み込んで成長してたわけだ‥


2月27日 (日)  [1138] バランス修行

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イスを後ろに倒してバランスをとる。
これは小・中学生の頃、いつも後ろの席で遊んでるタイプだったので、しょっちゅうやっていた。先生には、普通に座っているように見せていた。かなりうまいもんで何分もできた。その成果があってか、精神的には、いまだにバランス感覚はいい、と思う。もし、子供の頃のあのバランス感覚修行がなかったら、今頃、なにやってもバランス悪く、身体壊して死んでいるか、頭おかしくなって動物虐待、幼女監禁、親殺し、放火魔になって地獄の底に落ちていただろう。
…地獄の反対側に天国があるんだって。地獄にはなぜか行きたくない。行った事はないが、恐怖と悲しみ、痛み、苦しみばっかりで、それらからは、いっさい逃れる事が出来ない所だろう。では反対側の天国はどんな所だろう。そこも行った事がないから、良くわからないが、楽しい所だろうと噂されている。しかし、うまい話しには裏があるというから、天国というところは、見せかけの楽しさで覆った地獄の事ではないだろうか?
イスと同じで、後ろに倒れたら地獄、怪我するし先生に怒られる。
前に戻ったら天国、将来楽しく暮らすためのつまらない先生の話しで退屈地獄だ。
だから、どっちにも行くつもりはない。
バランスとってまっすぐ生きるのです‥
‥ところで、こんなイスバランス、ロボットにできるかな?


2月26日 (土)  [1137] あばら

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 Fine
アべリベリバラバラ、アベリベリバラバラ、バラバラ‥
あばらが痛いのは運動不足ではと、昨日その辺歩き回ったら尚の事痛い。なんだろう?肋骨だな、こりゃ。くしゃみしただけで折れるって聞いた事あるもんな。軟弱だな、しかし‥
今日、作品に絵付けをしていて、ジェッソを取ろうとして気付いた。絵付けテーブルの後ろにジェッソなどの大きめの絵の具を置いてある棚があって、それらの絵の具を取ろうとする時、立ち上がるのが面倒なので、イスを後ろに斜めに倒し、身体を右に捻って手を伸ばし取る。イスが後ろにひっくり返らぬようにバランス取りながら‥。この時、ちょうど右あばらがイスの背に強く当たる。!!!これかな?
と、原因がわかると、なぜか、ほっと一安心するから、精神が沈んだり喜んだりするのは、なんと単純でいい加減なものなのだろう。だから、人はいかがわしい占い師とか運命鑑定とか霊媒師などの言葉に乗せられてしまうんだろうね。
どれ、しょうがない、ジェッソ取る時は、いちいち立つかぁ~、ア~面倒‥


2月25日 (金)  [1136] 拝み

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 Cloudy
昨日書いた大黒柱について思ったのだが、作品が猫だけだったらウツの予感する浮浪者になってたような。猫と浮浪者は仲がいいからね。招き猫だけだったら伝統職人だし‥。
大黒柱や一本柱を持てとか筋を通せとかいう堅い言葉があって、ンなもの頑固親父のセリフと思いどうでもいいや、ダラダラが好き、飲んで食べて楽しく暮らそうと思っていたが、ダラダラ快楽耽ってもそれほど楽しくない。却って辛い。精神が軟弱分裂してしまいウツ気味になってしまうのだろう。今は、頑固威張りの親父みたいのがいなくなってしまった。威張っても威厳がない。いないからといって軟弱政治家みたいに大黒柱を他所の強そうな国に頼るっての癪だ。代わりになる大黒柱は、親父や他所ではなく、自分の中にあるはずだ。って事で、ドングリの背比べしている下らない人間の考えなんか捨てて、自分の中の大自然と向き合ったわけだ。大自然の建てた大黒柱は、テロがぶつかって崩れる程ヤワじゃないからね‥
ずいぶん前に屋久島で見た屋久杉なんか1000歳なんてざらだ。それを体感すると、身体の深部にこの木と通じるものがあるからか、それとも身体の内部で同じ木が育っているからか、心洗われて涙が出て、着ている服を捨て、金も捨て、今まで考えてたちっこい未来も捨て、なんもかんも捨て、あの分厚いふかふかの苔に身を任せ囲まれて包まれて、全身全霊で拝みたくもなりますわ‥


2月24日 (木)  [1135] 大黒柱

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 Cloudy turning to snow
ア~、あばらがまだ痛い。折れてんのかな?思いっきり息を吸って、あばらを膨らますと痛いわ。まったく、軟弱な身体なんだから‥。今日は寝て暮らそう。
この間、東京行った時、久しぶりにウツに会ったんだが、ワシがやってきたんで、わざわざ?会社休んで付き合ってくれた。半年も一年もウツで会社に迷惑かけてるのに、それでも平気で休みを取る。呑気というか怠け者というか‥。それで、半年も病院通ってたから、なんか障害者みたいなもんで、薬などは八割り引きかなんかで、お金まで貰える‥とか言ってたかな?休んでいる間も会社からお金貰えてる。この男、生き下手でウツになって苦しんでいるのか、それともほんとは生き上手なのか。ンな事考えてたら、ア~ワシも怠け者になりたくなってきちゃった。ワシは、そんなに働き者ではなく、庭ばっかり眺めてるかなりな怠け者。だから、もっとしっかり働かなければいかんなと思っている。これは、怠け者の精神を認めないで自分をもっと前向きに上昇志向で生きなきゃと追い立てている。わざわざ将来の不安を並べ立て過剰に働く為の正当化をしている。怠けるとまではいかないが、のんびり暮らす事が悪事と考えている。ここだね、いかんいかん。今後、ワシの中のケセラセラの怠け者くんを認めてあげよう。ア~そうそう、ウツと一緒に公園散歩してたら浮浪者がけっこういる。ウツはあれ見るとあ~なりそうな予感がするってよ‥。たぶん、ウツは自分を一つにまとめるはっきりした肩書きが欲しいのだ。浮浪者ってのはどっから見ても明らか分かりやすい肩書きのようなものだ。今のところのウツの肩書きは会社員?旅人?躁鬱病患者?とまとまりがない。よく幅広くやれる自分を誇示していろんな肩書きいっぱいの名刺を見た事があるが却って信用がなくなったりする。ワシなんかも元来怠け者で、何やっていいかわからんからいろんなものに手を出して肩書きも不確か大黒柱のないタイプ。そんな自分を絞ってくれたのが猫神様なんだろうね。地べたの猫と天の神仏をくっ付けたわけだから一本太い大黒柱になったわけだ。そこから屋根ができ壁ができ窓や玄関、庭までできた。身体の中に寺ができたようなもんだ。‥さて怠けるのもいいが、ちゃんと寺の掃除だけはしないとね‥


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