exhibition *profile+α

2005年7月7日(木)〜7月18日(月) ギャラリー猫町にて開催
石川わたる

1963年 東京生まれ
1985年よりの工業デザイン事務所勤務を経て
1990年に独立、フリーランスでの活動を開始。
1999年 愛猫『あるみ』との新生活を機に猫写真を撮りはじめる。
2001年 写真展「フォトネコ」ギャラリー猫町
2002年 写真展「猫の島」ギャラリー猫町
2003年 写真展「Portrait」ギャラリー猫町
2004年 写真展「SOTO de NEKO」ギャラリー猫町

▲作品の説明をする石川さん…会場にて 
石川わたるさんにお話を伺いました
(2005/7/7 会場にて)
――今回の作品は、優しくて穏やかな、独特な色合いですね。
 撮影したネガフィルムをスキャンしてから、パソコンを使ってプリントしているので、フィルムに写った物理的な色を再現するというのではなく、自分の記憶というか、その猫と出合った時の空気を再現するような気持ちで、微調整をくり返しながらトーンを決めています。
――なるほど、それで、なんだか懐かしいような、デジャヴな感覚を抱く空間になっているんですね。
 ポジだったら、物理的な色を忠実に再現しようとする方向に気持ちが動くと思うんですが、ネガの場合、プリントをしなければ色はわからないわけですよ。そこがネガフィルムの面白いところじゃないでしょうか。
――では画面が正方形ということにも何かヒミツがあるんですか?
 いや、まあ、僕の使っているカメラが6×6の一眼レフなので、この形になるわけですが、あえて言うならば、35ミリなどの長方形の画面って、被写体にココロを寄せる前に、無意識のうちに構図を考えていたりして、「作画」になってしまいがちなんですけど、正方形の場合、「作画」を避けやすいというか、被写体にまっすぐ気持ちが向かう気がするんですよ。
――だから、どの猫さんたちの表情も、自然で深みがあるんですね。 これからの作品も楽しみにしています。どうもありがとうございました。

BGM:Joe Pass"Virtuoso"
exhibition *profile+α