第12回日本招き猫大賞
作品No.040  桒原淑男作
「災い転じて福となす」
一日も早い復興を願い、纏いで災いを払います。
桒原淑男作「災い転じて福となす」

第12回「日本招き猫大賞」は、2011年9月に開催した第12回平成の招き猫100人展に出品された作品の中から、来場者、インターネットでの投票と審査委員の選考の結果、桒原淑男作「災い転じて福となす」に決定しました。

●作者紹介●
桒原淑男 Yoshio Kuwabara 陶人形作家

茨城県出身
1989年 愛知県立窯業高等技術専門校卒業
1989年 瀬戸市赤津焼窯元「霞仙陶苑」勤務
1994年 岐阜県中津川市阿木に陶房を建築し、独立
1997年 名古屋市にてグループ展
     中津川市蛭川「博石館ギャラリー」にて陶二人展
1998年 「名古屋 清水画廊」にて陶三人展
1999年~

個 展 名古屋市 「名古屋 清水画廊」
    岐阜市  「ギャラリーゑぎぬ」
    さいたま市 「夏目画廊」
    他
東京・国際フォーラム アートフェア 2005/2007
瀬戸市 「平成の招き猫展」第1回(1999年)~出品


●作品説明●
一日も早い復興を願い
纏いで災いを払います。
幅35×奥行23×高さ40cm
素材:陶と布


●受賞理由●
 2011年3月11日に発生し、未曾有の被害をもたらした東日本大震災。今こそ日本中の心をひとつに、福を招きたいという想いから「第13回平成の招き猫100人展」では、初めて次のような統一のテーマを設けた。
「鎮魂の祈り 復興の願い 支援し続けることへの誓い」
 100人の作家ひとりひとりが被災地に思いを馳せ、心を込めた作品は大きな感動を呼んだ。中でも「日本招き猫大賞」に選ばれた桒原さんの作品は、困難に遭ってなお挫けず前に進もうとする力強さ、大きな父性を感じさせる点が評価された。第1回から出品されている桒原さんだが、社会が不安で満ちた2011年だったからこそ、この力強い作風が時宜を得たとも言える。招き猫はまさに時代を映す鏡であり、また優しく癒される作風が求められる平和な時代がめぐってくることをも祈りたい。
 一見、鬼と見まごうような猫が、勇ましく纏を立てて福を招く。纏は火消しの意地と誇りの象徴。大切なものを護るために、困難に敢然と立ち向かう姿が観る人に勇気を与える。土の色合いを生かした肌、すべて手作りの着物や纏、すっきりとした色遣いも作品の品格を高めている。大きな悲しみや苦しみの中で、やはり前を向いて生きるしかない人間の営みをも教えてくれる作品である。

● 大賞作家受賞記念作品展●
2011年度大賞受賞作家
桒原淑男個展「猫の館へようこそ」
日時: 2012年9月29日(土)~10月14日(日)火曜日休館
時間:10時~18時
会場:瀬戸市新世紀工芸館 展示棟2階 ギャラリー
※大賞受賞作品は個展会場に展示してあります。
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